引きで位置関係を見せてあとはバストアップの切返し。
映像において演出されていない会話シーンは、まぁ、そんなものなんだろう。
小説では延々、カッコで括られた会話が続いて、時折、
"と、彼は言った。"
が挟まれるだけ、みたいな感じと言えば良いのだろうか。
続きを読む脚本家・ライター:松慎一郎のBlog。 『誤字脱字・破綻上等&気が向いた時に書き飛ばし』でGo。
引きで位置関係を見せてあとはバストアップの切返し。
映像において演出されていない会話シーンは、まぁ、そんなものなんだろう。
小説では延々、カッコで括られた会話が続いて、時折、
"と、彼は言った。"
が挟まれるだけ、みたいな感じと言えば良いのだろうか。
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ガーリーって言うか、なんか女の子的な感じで良いよね。
いかにもリンチが好きそうな音色。
俺が脚本上で女の子が初めて彼を部屋に招くシーンを作るとしたら、
レコードに落とされる針のアップ。
そしてこの曲から部屋の中って流れにするかも。
まぁ、シーンは文脈から作られるべきものであって、曲のイメージから作るものじゃないけどね。
同じ女の子でもChromaticsは違う。
これも、いかにもリンチが好きな音色だ。
『マルホランド・ドライブ』のこのシーンも同様。
音楽と映像のマッチングが抜群でとにかく印象に残る。
シーンの入りが俯瞰からっていうのが効いたのかな。
壁の向こう、子供用プールとそこに浮かぶおもちゃのヨット。
主人公はこれ以前に大きな変化を体験している。
その嵐のような経験を経てのコントラストが見事だね。
成長、ではなく、もう戻らない日常という感覚かな。
映画本編のこのタイミングでそれを挟むか、という感じ。
あとはやっぱりコレですが。
『グリーンブック』、俺的には微妙でした。
おみくじで末吉引いたみたいな感じです。
良いところは挙げればきりがないほどいっぱいあるし、技術的にも凄いと思うんだけどね。(いや、撮影・編集も海外ドラマ『11/23/63』の方が上か)
小物で言えば石と拳銃、そしてカネの関係。最初の手紙と最後の手紙。
あとはブリキの太鼓、勇気について、そして椅子と座席の対比。
これらはなるほどなーという感じ。
だけど、それだけだね。
あるのはギミックだけだ。
ブレストって実際、どうなんすかね?
俺はあまり、生産的なブレストって経験した事ないですよ。
出席者それぞれが何を考えているのか、を知るのには役には立つけど、それにほとんどの時間を取られるようなMTGには出たくない。
例えば、ストーリーアイディアを固めるMTGで、思いつきで「海を撮りたい」とか、「路面電車で何かあったら面白い画が撮れる」とか、その手の提案がパラパラと出てくる事がある。
俺はそれら提案をアイディアとは認めない。
ストーリーにおいて、アイディアとは、「対立軸の発見」だ。
その対立軸の建て方が斬新であれば文字通り、物語は新機軸となる。
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