「デヴィッド・リンチが亡くなったら、この先、映画は何を観たら良いんだろう?」
と怖くなった事を思い出した。
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ところで、坂本龍一さんとローリング・ストーンズは俺にとってはご飯と味噌汁みたいなもので、毎日のようにおかずは変わっても、この二つは変わらないっていう感じ。
ついでに言うとおかずも
- 肉(ブラック・ミュージック)
- 野菜(ロック)
のどちらが好きか、と言えば、圧倒的に肉(ブラック・ミュージック)なので、毎日、肉ばかり喰っているっていう感じ。
基本的にはステーキ(ブルースとソウルとR&B)で、日によってはハンバーグ(レゲエ)、ソーセージ(ゴスペル)、スペアリブ(ファンク)って感じかな。
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さて、坂本龍一さんの新作が出ましたね。
ちなみにタイトルの"async"はストレートに辞書を引くと以下のような意味らしいです。
Asynchronous
非同期のこと。←→Synchronous 同期。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ntwk/Async/m0u/
前作の『Out Of Noise』は俺にとってはとにかく衝撃的な体験だった。
どう衝撃的かと言えば、なんか坂本龍一さんの作品だけではなく、音楽の全景が「ガクン」とギア・チェンジしたみたいに変わった。
音楽は専門でも職業でもないので、自分より音楽に詳しい人は多くいて、そんな経験は当たり前な事なのかもしれないけど、俺にとっては長年、音楽を聴いてきてこんな経験は初めてだった。
それだけに新作を聴くのがちょっと怖い。
前作の方が良かったらどうしよう?みたいなね。
そういう「怖さ」を感じるのはやはり、俺にとって「坂本龍一さんがおかずではなく、『ご飯』だから」なんだよ。
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ストーンズのレイテイスト・アルバム『Blue & Lonsome』については、発表前には正直、あまり感心していなかった。
ガキの頃の、まだBluesを聴き始めの頃だったら、知らない曲・未知のアーティストと巡り合う喜び、があったんだけど、さすがにストーンズのカヴァーしそうなアーティストは大抵、聴いてしまっているからさ。
でも、聴いたら思っていたより良かった。
選曲よりも演奏内容に感激したのが嬉しかったな。
やっぱり、ミュージシャンだからね。
「演奏が素晴らしい」って、一番大切な事だというのを思い出したよ。
『async』はもう少し経ってから、聴く。
うーん、ドキドキするな……。